テランはイストリア地方の土着品種で、スロヴェニアのイストラ(レフォスク)やイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア(テラーノ、レフォスコ・デル・カルソ)でも使用されている。
テランは古い品種で、フィロキセラ以前はこの地域の80%にテランが植えられていた。今日でもイストリアで最も多く栽培されている黒ブドウ品種で、毎年多くの畑で栽培されている。
テランは環境に非常に敏感で、高品質のブドウのためには適切な場所と栽培が必要である。最高の品質を得るためには、テランは日当たりの良い斜面で、水はけが良く、中程度の肥沃度を持ち、収穫前の数ヶ月にあまり雨が降らない場所で栽培されなければならない。
このような条件下では、テランはアルコール度数が高く、色合いが良く、マラスカ・チェリーを主とした心地よいアロマを持つ、ふくよかでリッチなワインを生む。
テランは晩熟の品種なので、収穫が早すぎないことが非常に重要である。
適切なタイミングで収穫することで、ワインの品質を大幅に向上させることができる。