デキャンタ賞9年連続金賞。クロアチア最高峰「ファキン・ワイナリー」の軌跡

デキャンタ賞9年連続金賞。クロアチア最高峰「ファキン・ワイナリー」の軌跡

ファキン・テラン

白い土壌の守護者:ファキン・ワイナリー

私がこのワイナリーを選んだ理由:「ポラコ」と完璧主義の架け橋

パートナーとなるワイナリー選びは、特に日本市場にワインを紹介するにあたって、非常に繊細なプロセスです。バルカンの伝統的な「ポラコ(人生をゆっくりと歩み、流れに身を任せる)」という精神と、日本の厳格な完璧主義への要求との間には、大きな文化の壁があります。

私にとって、信頼こそがこのビジネスの絶対的な基盤です。ここ横浜でファキンのサンプルボトルを開けた瞬間、ワインが彼に代わって全てを語ってくれました。イストリアのテロワールの響きをはっきりと感じ取り、グラスの中の確かな品質に疑いの余地はありませんでした。厳しいプロフェッショナルとしての対話と分析を通じて、私が厳選したワインなのです。


秘密は土壌にあり:「ホワイト・イストリア」

クロアチアワインの魂を理解したいなら、中世の丘の町モトヴンを見るのが一番です。海抜270メートルの高地に、ファキン・エステートはあります。

ここの土壌は、かつて古代の海底であった泥灰土、砂岩、石灰岩が混ざり合った、白っぽく石の多い「フリッシュ」に覆われています。

この過酷な土壌は、地表の栄養分が乏しいため、ブドウの樹はひび割れた岩盤の奥深くまで根を張らざるを得ません。この闘いによって、信じられないほどの凝縮感、深いミネラル感、生き生きとした自然な酸味が生まれます。グラスの中に、文字通り古代の海底を味わうことができるのです。

モトヴンの白い土壌

見捨てられた森からデキャンタ賞のゴールドへ

現代のファキンの遺産は、純粋な不屈の精神の物語です。2001年、当時わずか13歳だったマルコ・ファキンは、父と祖父と共に、手作業で放置されたフラミニオのブドウ畑を開墾しました。1972年に植えられたその区画は、すっかり森に覆われていました。

古いブドウの樹を引き抜くのではなく、深く根を張った古樹の可能性を見出したその骨の折れる労働は報われました。今日、ファキン・エステートは、デキャンタ・ワールド・ワイン・アワードでの9年連続金賞受賞(2017年〜2025年)という、クロアチアのワイン史上前例のない偉業を誇っています。


ファキンのワインボトル

土着品種のスター

■ テラン(イストリアの魂)

フラッグシップの赤ワイン「イル・プリモ」。マラスカチェリー、タバコの葉、ビターチョコレートの香りが詰まった、見事なバランスの程よい中程度の酸味を持つ洗練された傑作へと昇華します。イノシシ肉や熟成チーズと完璧にマッチします。

■ マルヴァジア・イスタルスカ

「ラ・プリマ」ラベルは、伝統的なオーク樽ではなく、アカシアの樽で熟成されます。自然なハチミツやフローラルなノートが引き立てられ、グラスの中にアドリア海の風を感じるような、際立った爽やかな塩味を持つワインが生まれます。


ファキン・エステートの風景
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なぜ「Fakin Good」なのか?


「ブドウ栽培は極めて真剣に行うが、ワインを飲むことは楽しくあるべきだ。」
「量より質(No to More. Yes to Better)」
横浜のセラーにて最適な16℃〜18℃で保管された極上のボトル。
イストリアの真の精神を味わうための招待状を、あなたへ。

【画像に関するご案内】
掲載されている画像は、ワインの香りや味わいの特徴を分かりやすくお伝えするために
AIで生成したイメージです。
これらはテイスティングノートを視覚化したものであり、実際のブドウの熟度やワインの
厳密なバランスを表すものではありません。

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